猫と彼女と、時々、パン

元パン職人の雑記ブログです

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フランスのパン屋ーバゲットー

ボンジュール!

フランスワーホリ中のタカです。

 

たまにはパン職人らしい事を書こうと思います(笑)

 

フランス人の食事に欠かせないバゲット。

僕のお店では、多い日には一日で1000本以上焼きます。

フランス人にとってのバゲットは、日本でいうお米みたいな感じですかね。

 

そんなバゲットについて、ご紹介していきます。

 

 

バゲット(baguette)とは

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最近では日本でもバゲットという名前が浸透してきていると思います。

パン職人として嬉しいことです。ただ、まだまだ日常的に食べられているものではないので、これから食べ方なども発信していければなと思います(*^^*)

 

さて本題に戻りましょう、

バゲットとはフランス語で「細い棒」という意味です。

 

日本では「フランスパン」と呼ばれているパンの一種になります。

バゲットの仲間にはパリジャン・バタール・フィセル・ブール・シャンピニオンなどがありますが

同じ「フランスパン」でも大きさや形が異なると名前が変わります

 

じゃあその「フランスパン」とは何なんでしょうか?

僕が思うに、「フランスパン生地から作られたパン」が「フランスパン」です。

*フランスパン生地の定義は、小麦粉、塩、水、酵母(イースト)のみを使用した生地のことで、とてもシンプルなものです。

 

つまり、フランスで昔から作られている、シンプルで細長いパン。がバゲットです。

 

 

フランスのパン屋には3種類のバゲットがある

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フランスのパン屋ではこのバゲットの生産量が一番多いです。

フランス人の主食なので、一日に何度も焼きたてを出すようにしているお店がほとんどです。

中には午前中にすべて焼き切るお店もありますが、そういったお店は大抵あまり売れていないお店だと思っています(;^ω^)

 

このバゲットですが、大きく分けて3種類あります。

  1. バゲット(baguette)
  2. バゲットトラディション(baguette tradition)
  3. 雑穀や種が練り込まれている、又は表面についているタイプ

それぞれ説明していきましょう。

 

バゲットトラディション

まずはバゲットトラディションから説明していきます。

トラディションは「伝統」という意味で、名前の通り伝統的なバゲットの事を指します。

このバゲットトラディションを名乗るにはいくつか条件があり、
  • 基準をクリアした小麦粉を使用していること
  • 生地作りから焼成まで、店舗で行っていること
  • 材料の規定を守っていること
  • 製造途中で冷凍しないこと

などなど、厳しい条件をクリアしたバゲットのみ、名乗ることができるのです。

 

つまりバゲットトラディションは「特別な小麦のみを使用し、規定に沿って作り上げたバゲット」

ということです。

なので普通のバゲットよりも値段が張りますが、味は全く違います。

 

バゲット

先ほど説明したバゲットトラディション以外のバゲットがこれです。

ただ、バゲット<バゲットトラディションではありません。

バゲットトラディションに負けないくらい美味しいバゲットを出しているお店もあります。

 

 

これはお店によって違いますので、名前だけでは判断できない難しいところです。

 

雑穀や種が練り込まれている、又は表面についているタイプ

これは生地は同じ(フランスパンの生地)ですが、様々なものが練り込まれたり、トッピングされているバゲットです。

雑穀ならバゲットセレアル(baguette cereale)

ゴマならバゲットセザム(baguette sesame)

ケシならバゲットファボ(baguette pavot)

 

などなど、見た目も内容も名前もお店によって様々なので、バゲットに飽きてきたら、こういったバゲットから派生したパンを試してみるのもいいですね!

 

日本のパン屋との違い

種類

 フランスのパン屋さんではバタールやパリジャンはほとんど見かけません。

バゲットとブールだけです。

代わりに、雑穀や種がついているタイプのバゲットがあります。

製法

日本の多くのパン屋はボリュームの出る、給水少な目+ディレクト法ですが、

フランスは給水多め+オーバーナイト法が主流です。

 

僕が思うに、日本でディレクト法が多い理由は

  • 食感が日本人好み
  • 見た目、形をそろえやすい
  • 硬すぎるとケガをする(クレームに結び付く)

逆にフランスでオーバーナイト法が多い理由は

  • 見た目より味重視
  • 機械耐性が良い(作業しやすい)
  • 食感がフランス人好み

と思っています。

ほかにも様々な理由があると思いますが、僕の個人的な考えです(;^ω^)

 

 

フランスでの食べられ方

ジャム+バターで朝食に。

ハムやチーズを挟んで昼食に。

チョコを挟んでおやつに。(ちなみにフランスのおやつの時間は16時です)

メインからデザートまで、なんにでも形を変えるすごいやつなんです(*'ω'*)

 

そんな中でも 一番多いのは、食事と一緒に食べる(白米的ポジション)だと思います。

レストランではどんな料理にだって付いてきますし(パスタやサラダのみでも)、フランスでは食後にチーズと一緒に食べます。

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おすすめの食べ方

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おすすめというか、フランスでしか味わえないバゲットの食べ方を一つ紹介します。

それは

ソシソン+バターのサンドイッチです。

 

パン屋さんにも必ずあると思うので、フランスに来た際は必ず食べてほしいです。

重要なのがバター!

これがあるとないとではまっっっったく味が違います。

 

やはり糖質(バゲット)+脂質(バター)は間違いなく美味しいんです( ;∀;)

 

 まとめ

今回はフランスのパン屋の顔ともいえる、バゲットについて紹介しました。

これからもパン職人の目線から見た、フランスのパン屋のパンのご紹介ができたらなと思います。

 

 

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