ボンジュール!
フランスワーホリ中のタカです。
今回はフランスのパン屋編第4弾、ヴィエノワズリーについてです。
聞いたことはあるけど、よくわからない人。
フランスのパン屋に興味がある人は必見です。
ヴィエノワズリーとは
フランスでは食事パン(バゲットやスぺシオ)をpain(パン)と呼びますが、
菓子パン(砂糖や油脂などの副材料の入ったパン)全体を指して、ヴィエノワズリーと呼びます。
*ショソンオポムやシュケットはパンではありませんが、ヴィエノワズリーらしいです。
フランス語でViennoiserie=ウィーンの物という意味です。
オーストリアで食べられていた菓子パンが元になっているので、この名前になったようです。
調べてみると、詳しい情報の載ったサイトがあったので参考にどうぞ。
代表的なヴィエノワズリー
- クロワッサン
- パンオショコラ
- パンオレザン
- ブリオッシュ
- パンオレ
- ヴィエノワ
- ショソンオポム
- クロワッサンオザマンド
- クイニーアマン
- シュケット
定番3兄弟
クロワッサン、パンオショコラ、パンオレザンです。
この3つは生地が同じ(クロワッサン生地)です。
フランスのパン屋では必ずと言っていいほど売られています。
(これがなかったら、フランスのパン屋ではないとも言える)
個人的にパンオショコラが大好きで、
熱々にしてとろけるチョコ。
冷やしてパリパリのチョコ。
2つの楽しみ方があります。
菓子パンの生地の違い
ブリオッシュ
卵、バターの割合が高く、お菓子とパンの間のような生地。
牛乳を入れるレシピもあれば、卵だけのレシピもあります。
水は基本的に使いません。
卵とバターのリッチな香りがたまらないパンです。
パンオレ
名前からわかるように、水の代わりに牛乳を使用した生地。
普通は卵は入れません。
牛乳を使うことで、硬めの生地が出来上がり、歯切れのいいパンになります。
ヴィエノワ
卵、牛乳、バターが入った生地です。
ブリオッシュほど副材料の割合が高くないので、粉の旨みが感じられるパンです。
チョコを混ぜ込んだり、サンドイッチにも使われたりします。
ショソンオポムはパン?
ショソンオポムはパイ生地でリンゴを包んだものです。
パイ生地=酵母を使わず、発酵を必要としないので、パンではありません。
もし、クロワッサン生地で作っていればパンになりますが、
ほとんどのお店ではパイ生地で作られています。
日本との違い
菓子パンというカテゴリーでの話になりますが、
フランスには包餡(パン生地で具を包む)という考えがありません。
なので、日本のパン屋には必ずある餡ベラが、フランスには無いです。
これはおそらく、仕事の効率が関係しています。
フランスでは1週間の労働時間が法律で決まっていて、厳しく守られています。
(ただでさえ、フランス人は働きませんが(;^ω^))
なので、限られた時間の中で仕事をこなす必要があるのですが、包餡なんて面倒くさいこと、やっている暇がないのです。
そして、やらなくても他のパンが売れるので問題はありません。
日本のパン屋では、10キロ以上ある生地を30gや50gで何百個も、1時間近くかけて分割していました。
それをそのあと、時間をかけて包餡、または複雑な成形をします。
中には、焼き上げる前後に手を加えなくてはいけないパンも少なくありません。
だから、労働時間は自然と長くなります。
そんなに苦労して完成したパンも、見た目が悪ければお店に出せず廃棄になります。
日本のパン屋さんでは、お客さんから常に100点を求められます。
いつか同業者の人が言っていました。
「他人の不幸(厳しい労働環境、苦労)は蜜の味。美味しいものを提供するには、不幸になるしかない。」と。
ヴィエノワズリーがおすすめのお店
パン屋さんではありませんが、エッフェル塔近くにある
パリの老舗サロン・ド・テ「Carette」(カレット)がおすすめです。
サロン・ド・テですが、お持ち帰りも気軽にできます。
綺麗なスイーツ横のヴィエノワズリーも忘れずに購入しましょう。
まとめ
今回はヴィエノワズリーについてご紹介しました。
朝食、おやつにぴったりな甘いヴィエノワズリーは、種類が豊富で安いので、ついつい買いすぎてしまいます(;^ω^)
僕のおすすめはヴィエノワショコラです。
たっぷりとチョコチップの入ったヴィエノワショコラを食べると、幸せな気持ちになれます(*^^*)
フランス旅行の朝食には、ぜひパン屋さんのヴィエノワズリーを買って食べてください!